芯高について

旋盤加工における芯高とは?基礎と測定方法

芯高(しんだか)とは、旋盤において刃物台底面から主軸の中心までの高さを指します。
ゴリラホルダーではこの高さを「B寸法」として正確なオーダーメイド製作に活用しています。

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汎用旋盤における芯高(B寸法)の位置関係を示す模式図

芯高はどうやって測る?現場で使える方法

加工精度を高めるためには、工具の先端が主軸中心と一致するように芯高を合わせることが重要です。

外径バイトの場合は、シムや敷板を含めた高さをノギスやハイトゲージで測定してください。

内径バイトの厚みをノギスで測定している様子
内径バイトの芯高をハイトゲージで確認している様子

ホルダーを正確に取り付けるための芯高の測り方

オーダーの際には、刃物台底面から主軸中心までの「B寸法」をご指示ください。
その寸法を基準に製作いたします。

ホルダー取り付け状態の芯高寸法(B寸法)を示す図面

現場での工夫と参考記事

ゴリラホルダーを製品化するにあたり、現場の声と知見をもとに改善を重ねました。芯高に関する段取りの考え方について、下記の記事もぜひご覧ください。

【現場の手法】「内径加工の段取りをゼロから見直す」ツールエンジニア2014年7月号

芯高が加工精度に与える影響とは

旋盤加工における「芯高(しんだか)」とは、刃物の先端と主軸の中心軸が一致する高さを指します。これは単なる物理的な高さの話ではなく、加工精度を保つうえで非常に重要な基準です。芯高がずれていると、仕上がり寸法にムラが出たり、工具の摩耗を早めたり、面粗度が悪化することがあります。

なぜ芯高の調整が重要なのか

芯高が合っていないと、バイトの刃先がワークの中心に対して上下にずれてしまい、切削抵抗が不安定になります。とくに内径加工や突切り加工では、このズレが顕著に表れ、不良品や加工精度低下の原因になります。また、芯高のズレはバイトの摩耗や折損にもつながりやすく、結果的に加工コストを押し上げてしまう要因になります。

芯高の合わせ方と現場での工夫

芯高の調整には、ハイトゲージやノギスといった測定具を使って正確に合わせる方法が一般的です。また、現場では一度調整した敷板やシム、ブロックなどを記録・保管しておき、次回以降の段取り時間を短縮する工夫もされています。感覚や勘に頼らず、誰が使っても同じ芯高が出せるようにすることが、安定した加工の第一歩です。

芯高管理でミスを減らし、加工精度を安定させるには?

芯高はすべての加工の「起点」となる基準値です。芯高を正しく管理することで、加工精度のばらつきを防ぎ、工具寿命の延長やトラブル低減にもつながります。量産から一品モノまで、安定した品質を目指すなら、芯高の見える化と標準化は欠かせません。

芯高を確認できたら、次はオーダーのご相談を

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